積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

Subnautica

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store.steampowered.com

 

別ブログの方でプレイ日記を書いておりましたSubnautica(サブノーティカ)、先人の知恵(攻略情報)に頼りながらもなんとかクリアしました!
攻略を覗き見しつつのずるい遊び方になってしまったものの、こちらでもきちんと感想を残しておきたかったので記事にしておきます。

 

 一言感想:二度と深海には行きたくない

 

あらすじ

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主人公の搭乗していた大型宇宙船『オーロラ号』が未知の惑星に墜落。

 

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脱出ポッドから出た主人公を迎えたのは一面に広がる海だった。
主人公は生存と脱出の方法を求め、未知の星を探索する事になる。 

 

ゲームについて

サブノーティカは非常に評価の高い、深海オープンワールドサバイバルゲームです。

海の中で食糧や飲料水の元を確保し、拠点を作り、探索を続けて母星へ帰るための手段を探すことが目的となります。
音声は英語ですが公式で日本語訳があります。


……このゲーム、Steamだと『ホラー』タグも付いています。
ホラーゲームは怖がりながらも嬉々として遊ぶわたしも、実は初プレイの際はあまりにも怖くてプレイを断念し半年放置した思い出があります……。
わたしのようにホラーは平気だけどこれは怖かったという方と、ホラーは苦手だけれどこれは平気だったという方がいらっしゃるようなので一概には言えませんが、怖いもの・びっくりするものが嫌いだという方はトレーラー映像等で雰囲気を掴んでから購入を検討されたほうが良いかもしれません。

PS4版のトレーラー映像があったので貼っておきます。↓

www.youtube.com

54秒あたりで現れるバケモノが本当に怖くて、初めてゲーム内で遭遇した時は悲鳴も出ませんでした。
人間って心の底から恐怖すると声が出なくなるんだな……と思いました。


……それから、このゲームはわりとバグの多いゲーム&手動セーブなのでセーブにはどうかお気をつけください。

主人公は非力な上、ここは異星なので結構あっさりと死にます。

 

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眼前に広がるのは海ばかり。
陸地のほとんど無い星で、主人公は生きる手段を探しながら星からの脱出を目指す事になります。
「次はこれをしましょう」と逐一教えてくれるわけではないので、基本的には手探りで探索を進めていくことになります。
ノーヒントでクリアまでいくのはなかなか難易度が高いのではないかな……と個人的には思っております。

 

主人公は喋らないタイプの主人公なので海の中での探索は基本的に非常に静かです。
静かな水中で探索をするうち、海のどこかから聞いたことの無い声を聴くことがあるかもしれません。
あるいは、自分の身体よりも数倍大きな生き物に襲われることもあるかもしれません。
このゲームには手で捕えられないサイズの海の生き物を倒す手段はほとんどありません。
仮に倒したところで他ゲームのように敵を倒した戦利品が貰えるわけでもありませんので、敵性生物に出会った時は見つかる前に逃げたほうが良いです。

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丁寧に探索をして設計図を集めておかないとその後の探索が上手くいかなくなる事もあります。
大きめの宇宙船の残骸を見つけたら可能な限り近づいてみましょう。
もしかしたらどこかに、船内に入ることのできる入口があるかもしれません。

 

感想(※ネタバレあり)

さらに直接的なネタバレについては前述のプレイ日記のほうで書いてしまっているので、ここでは向こうで書ききれなかったことと感想の追記を少し。

 

元々わたしは海が苦手です。
離れたところでぼんやりと眺めるのは好きだし、海や海の生き物をモチーフにした写真やアイテムを集めるのも好きだし、水族館も好きです。
でも、実際に海で泳ぐのがとても怖くて苦手です。
海は地球にもありますが、人間が行くことの出来ない深海にはまだまだ未知の生き物が居ると知った頃から海が怖くなりました。
得体の知れないものが泳いでいるかもしれない底なしの海。
夏の海水浴場、ブイの浮いているところより向こう、どこまでも続いていそうな青い海。
空からの光も届かないような深海に一体何が棲んでいるのか考えると、ロマンを感じると同時に恐怖心も覚えます。
更に水中では身動きも取りづらい上に呼吸が出来ないというのが怖いです。

海やプールでうっかり水を吸い込んでしまった時のあの鼻の奥がツーンとする感じ、苦手な方はきっと多いのではないでしょうか。

 

自分語り兼前置きが長くなりましたが、この『サブノーティカ』というゲーム、そういう"水中・深海の恐怖"がとてもリアルに表現されていました。

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酸素が無くなった時、酸素ゲージがゼロになると同時にすぐゲームオーバーになるわけではなく、少しずつ目の前が暗くなっていくところはまるで本当に徐々に溺れているようで怖かったです。

 

浅瀬の海はとても美しく、夕暮れに橙色の光が射し込む水面を初めて見た時は感動しました……が、夜になると水中は一気に雰囲気が変わります。
昼と夜で遊泳する生き物たちの種類が変わるような事はありませんが、それでも暗い海で襲ってくる敵性生物は恐ろしいです。
特にゲームを始めたばかりの頃は、夜になると遠征してくるストーカーが非常に怖くて夜は脱出ポッドから絶対に出ないようにしていました。

 

1番初めにプレイし始めた時はストーカーたちに執拗に追いかけられ、赤い珊瑚の生えているバイオーム程度の深さに怯え、「これ以上恐ろしい敵性生物に襲われたりこれ以上深いところに潜ったりするなんて絶対わたしには無理!!!」と判断してゲームをやめました。


半年以上経って季節が夏になり、意を決してもう一度最初からプレイ。
さわりだけでも一度遊んでいたおかげで最初よりは良い調子で遊べるようになり、調子に乗りはじめてオーロラ号へ向かったところオーロラ号周辺でリーパーリヴァイアサンに襲われて硬直。

なにあれ!?なに!?
なんかヤバいやつ居たんだけど!??

パニック状態になり、「こ、このままではまたプレイ断念してしまう……怖すぎる……」と、この辺りから先人の知恵(攻略情報や他の方のプレイ日記等)をお借りし始めました。

 

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その後は探索を続けるうちに少しずつ慣れてきて冷静に対処できるようになってきました。


ロストリバーに辿り着いた頃はもう完全に慣れており、むしろ浅瀬よりも明るいところが多かったこともあり全然楽勝。
ゴーストリヴァイアサンに初めて会った時の感情は……ゴーストリヴァイアサン自体が怖いというよりも「せっかく作ったサイクロプスやプローンスーツを壊されたら怖い」という感情でした。
シードラゴンリヴァイアサンはめちゃくちゃ大きいので最初こそビビりまくりましたが、強化したプローンスーツなら多少殴られても火の玉ぶつけられてもへっちゃらだったので平気でした。
やっぱりわたしはリーパーリヴァイアサンが未だに1番苦手です……。
ぼんやりした海の底のほうから襲いかかってくるところも、あの見た目も、未だに慣れなくて怖いです。
オーロラ号でめぼしい物を集めたあとはもう絶対にオーロラ号の近くには寄らないようにしていました。笑

 

ストーリーに関して。
必要最低限のヒントを与え、判断と行動はプレイヤーに任せるスタイルのストーリーはとても緻密に練られていると感じました。
わたしのように察しの悪いプレイヤーでは「???」となるところも、読み解くのがお上手でどんどん探索を続けておられるプレイヤーさんならちょっとしたヒントでも次に向かうべき所が徐々に明らかになる仕様となっており、非常に道しるべのセンスが良いです。

確かに以前は生きている人間が居たけれど、もう既にみんな居なくなっていることが少しずつわかってきて孤独感に苛まれ、非常に心細くなる……というリアルで寂しくて恐ろしい体験をゲームで味わえる。

すごいことだと思います。

 

制作側の意図として、敢えて不親切とも取れるようなヒントのみを提示することで『この世界を隅々まで体験して欲しい』というものがあったのだろうなとも勝手に思っています。
わたしの場合はリーパーに怯えきってしまっていたせいで早々に"なるべく敵性生物に遭わずに済んで効率の良い進め方"を求めてしまったために通信で届いた場所&ロストリバー以外にはほとんど潜りに行きませんでした。
他のプレイヤーさんのプレイ日記を読むと、「オープンワールドにおける世界の端はどういう表現になっているのか」気になってどんどん先へ進んでいくとやがてデスゾーンに侵入し、水面ギリギリを泳いでいても大量のゴーストリヴァイアサンが出てくる仕様となっていたそうです。
そんなの絶対嫌!怖い!と判断してわたしはデスゾーンには一切近寄りませんでしたが、本来であれば自由に隅々まで遊んで、そういうビックリ要素や制作側の拘りを楽しむのもゲームの醍醐味ですよね……。

 

先人の知恵をお借りしまくっても難しかったです。
そしてあれだけ攻略情報を拝見しまくったというのに、後に残った達成感も物凄かった。

なかなか無い体験でした。

BGMも全体的に恐怖心を煽るものが多いと思っていたのですが、クリア後にサントラを聴いたら「非常に神秘的で綺麗な楽曲ばかりなんだな~」と思い直しました。
特に長く聴いたからなのかInto The Unknownが特に耳に残っていて、神秘的かつ少し怖いところがサブノーティカらしくてとても好きです。
それから、Sun&Moonは綺麗で落ち着きます。

不満……というか、非常に不便でもったいないなあと感じた点は、バグがそこそこ多いのに1つのデータにつきセーブスロットが一つしかない(上書きセーブしかできない)ところ。

乗り物が無いと行けないところも多々あるのでこまめにセーブしたいのに、セーブのタイミングを間違えたら詰みかねないような事も多く、特にロストリバー内はヒヤヒヤしっぱなしでした。

 

必死に遊んでいるうちに実績も全部解除されていました。

めちゃくちゃ怖がりつつ、色々出来るようになってきたらすごく楽しかったです。

……と言っても続編はさすがにすぐ遊ぶ勇気は出ないので、いつかまた勇気が出て機会があれば遊んでみたいです。