積みゲー崩しと備忘録のようなもの

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2064 Read Only Memories

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store.steampowered.com

2064 Read Only Memories、遊んでいたので感想を書きに来ました!
古き良き懐かしのドット絵で描かれるサイバーパンクADVです。

※わたしが遊んだのはSteam版ですが、PS4やswitchでも発売されているようです。

 

 一言感想:かわいい絵柄に油断していたら思いがけず重いシナリオにぶん殴られるタイプのゲーム

 

※記事内容を大幅に削除・修正しました。(2022/5/28)

 

あらすじ

世界にはROMと呼ばれるロボット(Relationship and Organizational Manager)が溢れ、生活の利便性が向上すると共に人間の中にも自らの姿を変えて生きる者が出てきた。
ヒトのようなヒトでない者たちは『ハイブリッド』と呼ばれ、街には人間とハイブリッドが入り混じって生活している。

西暦2064年のアメリカ、ネオ・サンフランシスコでギリギリの生活をしつつジャーナリストとして働く主人公(※性別・名前は各自の判断で変更可)。
ある夜、主人公の元に謎の高性能ROMがやって来る。

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チューリングと名乗ったROMは主人公の友人であるヘイデンが行方不明になったことを伝え、一緒に彼の居所を探してほしいと頼んでくる。

 

ゲームについて

音声は英語ですが公式日本語字幕があります。

訳の違和感は全く無し。

 

2064ROMはLGBTのキャラが多く、登場キャラの半分くらいはそうっぽいです。

その辺りが変に強調されるようなことは無く、ただ会話の流れでそうであることが自然に判るような感じです。

 

日本版のCEROレーディングはB(12才以上対象)とのことですが、一部非常に口の悪いキャラが居り、訳には反映されていないものの音声では聴こえてしまうので下品なスラングが苦手な方はちょっと注意が必要かもしれません。

話の内容もかなりシリアスで、登場キャラによっては抱えている闇が非常に深い人が居ます。

 

操作は直感的で分かり易く普通のノベル・ADVゲームとさほど変わりませんが、セーブ&ロード機能に若干癖があります。
セーブはオートでは無い為こまめにする必要があり、しょっちゅうセーブ画面を開くことになるのですが、何故か毎回セーブデータの名前を決めなければなりません。
また、ロードの際は決定ボタン押下と同時に確認画面もなく突然ロードされてしまうのでセーブ&ロード画面を開いた際の操作は慎重に(※何度かセーブしようとしてうっかり前データのロードをやらかした奴がわたしです……)

 

他プラットフォームではどうなのかわかりませんが、Steam版であれば無料体験版があるようなので、先にそちらで雰囲気を掴んでも良いかもしれません。 

ちなみにSwitch移植版は2064: Read Only Memories INTEGRALという追加要素のあるものが遊べるようです(いいなー)。

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周囲の人たちとどういう会話をしてどういう関わり方をしたかによってエンディングが変わるマルチエンディング仕様のようです。

プレイ時間は……わたしは例によってメモを取る時間が長すぎて1周目クリア時点で20時間超えてしまいましたが、早い方であれば10時間未満でクリアできそうです。

 

感想

新しいのに懐かしい、不思議な感覚のサイバーパンクアドベンチャーでした。

キャラクターの表情がくるくる変わるのがとても可愛かったです。

SFCの頃のようなフォントにはとても心が躍ったのですが、解像度の高い今のモニターで見るとさすがにちょっと読みづらいですね。
でも文字や絵が大きいおかげでいつもより随分モニターから離れて遊べました。
ドットって視認性に優れた素敵な技術だなあと改めて思いました。

 

こういうゲームは周囲を調べた時の説明が気になるものですが、そのあたりがしっかりしていて良かったです。
一度訪れたところでも再度訪問した時に調べ直すとセリフが変わっていて楽しかったですし、自分の持っているアイテムを人に見せた時の反応も様々用意されていて感動しました。

どちらかというと”オタク文化の国”としての紹介が多めでしたが結構日本についての言及も多くて嬉しかったです。

あと、あちこち調べた時に見える主人公の高い倫理観は主人公が“きちんとした大人”であることを表していて好きです。
こういうゲームって「この人にこんなもん見せたらヤバそうだなあ」……と思いつつもついつい試してみたくなることが多いので、そんなわたしにとっては主人公がむやみやたらと破壊・傷害行動に出ないところも安心して遊びつくすことのできる要素のひとつでした。

 

始まった時点で既に世界観が完成されているので最初の方は話についていくのが精いっぱいになってしまったのが少し残念です。

2周目を始めれば「なるほどね」とほくそ笑む事が出来るんだろうな~と思いつつ、どうやら1周目の時点で一番良いエンディングを見てしまったようなので、大好きになったキャラクターたちに嫌われるような選択肢を選べそうになくて2周目が始められないジレンマに陥っています。

登場キャラたち全員好きですが、特に好きなのはレクシー捜査官とスターファッカー&オリバーです。

 

store.steampowered.com

続編のSteam版は今のところ未配信でした。
現時点では“日本語訳はありません”となっていますが、紹介ページのスクショは日本語のものが使われているのでいつか対応される事を祈りたいです。

そして紹介ページのスクショにクロウさんっぽい人がいる……!!
どうやら続編は日本語音声にも対応予定!……だそうですが、紹介トレーラーを拝見した感じ2064ROMと同じキャラクターが登場するようなので、英語版の声優さんが変わらないのであれば音声は英語のままで遊べたら嬉しいな~と思っています。

自分で選べたらいいな。

 

ドット絵の動きは繊細で可愛いし、音楽や皮肉はお洒落だし、とても楽しかったです。

いつか他のエンディングも回収……できるかな~……ちょっとあまりにもみんな好きになってしまったので嫌われに行く勇気が出ません。