積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

Chinese Parents

store.steampowered.com

中国の子供として産まれ、大学生まで成長する人生ゲーム Chinese Parentsを遊んでいましたので感想など。

 

一言感想:中国人生体験ゲーム

 

 

あらすじ

幼稚園~大学まで通える程度の財力を持つ、中国の中流~上流家庭の子として成長していく人生ゲームです。
やれる事は少な目で、読んで楽しむノベルよりもスマホアプリ等にありそうなごく簡単なミニゲーム的要素が強め。

1周にかかる時間は3~4時間ほどかと思います。
大人になってからの職業分岐等がかなり沢山あるようです。

ゲームについて

・日本語音声……ボイス自体なし。
・日本語字幕……あり
・主人公……男の子or女の子。性別はランダムのようです。
・その他……日本の漫画やアニメネタ(というよりギリギリっぽいパロディ)も豊富。

感想(※この先ネタバレあり)

どちらもアジア圏だからなのか、日本と感性や文化が似ている部分もかなりあり楽しめました。
ただ、やっぱり日本以上に学歴社会かつ人口があれだけ多い中国の中では中流以上の家庭の子として育つため両親からの“圧”がすごい。
自分自身勉強がとても嫌いな子供だったので勉強勉強勉強で荒む子供たちの気持ちもめちゃくちゃわかるのですが、そこで頑張らないとわたしみたいな一番ダメなタイプの大人になってしまう……マダオ(まるでダメなおばさんorおじさん)になって人生に希望が見いだせなくなってしまうからお願い頑張って……という思いでハラハラ見守りました。
いや自業自得の極みなんですが書いてて落ち込んできた。泣きそう。

 

(この先は画像も含めネタバレがあります)

 

何周かしたのですが、あんまり記事が長くなってもいけないので、感想&わたしの主人公1周目が辿った人生をご覧ください。

 

1周目の主人公は男の子でした。
最初は黄色い芋虫みたいな状態で産まれます。
これはこれでゆるキャラっぽくてかわいい。
名付けには日本語の延ばし棒が使えないようで困りました……しょうがないので『中国 名前』で調べて出てきたローマ字の名前でそのまま命名
イーチェンくんといいます。

 


子供たちは小さな頃から色々学び、特技を増やし、自分が得たその特技によって親の面子を保たなければなりません
日本で言うマウント取り合い合戦ですね。
「うちの子すごいんですよ~、まだ小さいのにこんなことが出来て~」
「うちの子なんてこういうことができて~」
というようなやり取りです。

 

中国のゲームなのに滑り台の下で待ち構えているのがどう見てもジャ○アンとス○夫!

子供時代の”あるある”はどの国でも共通なんだなあと感じました。
子供が何か出来た時にお母さんが大喜びでSNSに写真を上げる……というのは、今の時代の親ならみんなやってるんでしょうねぇ😊

 

小学生のイーチェンくんかわいい~!

小学生からは本格的に勉学が始まる為(場合によってはお受験コースですが、わたしの1周目のイーチェンくんは良い小学校へ入学できず普通の学校に通っています)スキル上げをしていくことになります。
このあたりのシステムはギャルゲーとか乙女ゲームとかでデートに必要なスキル上げするのに近い感じですね。

 

酷いこと言うなぁママ!

 

その後も息子に対してやたら厳しいママ。
500点満点中411点って普通じゃないですか!?
心折れるわこんなママいたら。
わたしの子供の頃の点数よりよほどいいよ褒めてあげて……(その結果こういう大人になってるのでママの言う事は正しい)

 

まだ小学生の子を親がどっちも4日も無視するってそれはもう虐待でしょうパパママ……。

 

中学生になると行動力を消費して友達と友情を深められるようになります。
ただ、「能力値」が足りないと誰も相手にしてくれないそうです。
カリスマが無いと友達できないみたいなアレですね。
わたしは幼少期から根暗かつ誇れるものが何も無さすぎて花いちもんめで常に売れ残るタイプの女児だったので、書いていて素直につらい。

このオタク男子ユウミンくんがとてもかわいい。
こんなかわいいオタクいる?かわいい(滲み出るショタコン心)

 

このゲームは“ゲーム”なので、ちゃんと救済要素があります。
それは『子供は無事に大きくなれば必ず家庭を持って子供が産まれ、“その子供は大抵の場合親よりも優秀になる”』という要素です。
俺の屍を越○てゆけ、みたいに、親の遺伝子を継ぎつつも親の歩んだ道を決して無駄にしないという、ある意味報われる展開が待っているんですね。
つまりこのまま無事に大人になれさえすればイーチェンくんとその子孫には明るい未来が待っている……はずです。

 

さて、1周目のイーチェンくんの大学入試直前のステータスはこんな感じ。

良い小学校~高校には入れなかったので普通高校
女の子と仲良くなろうとしてもふられるばかりだったため、社交は諦めて勉強に全振りさせました。
メンタルは“努力家 正直 強靭 即断”

はえー。中国の大学入試って夏なんですね(※調べたところ、6月の始めに行われるようです)。
中国大陸広しと言えど、あの人口に対して大学で学べる人数はかなり絞られてくるでしょうし、その上優秀な大学へ入るには非常に狭き門をくぐれる力を身につけないといけないのだろうな……と考え込んでしまいました。

 

どのくらいのランクに位置する大学なのかはわかりませんが、無事大学には入れました。
※ちなみにこの大学は実在するようです。
頑張った。
ほんと頑張ったよイーチェンくん。

両親の期待にはあまり応えられなかったけれど、両親は頑張ったイーチェンくんを絶賛してくれたようです。
だめだ、なんか泣けてくるわ。
色んな感情が込み上げるわ。

どう進めるべきかわからず中途半端な状態にしてしまったので何者にもなれないかと思いましたが……

なんと未来のイーチェンくんはお医者さんになっていました。
いや超絶エリートじゃんかよ!心配して損した!
頑張った。
ほんと頑張ったよイーチェンくん。(2度言う)
彼の行った大学には医学部は無いようでしたが、まあそこはなんか……編入とか色々あったんでしょう。
わたし無知なだけで日本にはない制度もあるのかもしれませんし。

 

2周目に突入する時のイーチェンくんと奥方をご覧ください。

オラオラ系に成長したイーチェンくんと、ママに激似の嫁です。

絶対マザコン

 

失敗とか言うなや!
イーチェンくんは十分頑張ったっつってんだろうが!
ふざけんなこのマザコン!(ブチ切れ)

 

はい。
今回は真面目に記事を書くとどんどんゲームと関係ない方向に暗くなってしまいそうだったので終盤は極力ふざけてしまいましたが、笑いあり涙あり、サクッと遊べる人生シミュレーションという感じでおすすめです。

アジア人同士だからかわたしがダメ人間だからか感情移入できてしまうところも多く、ちょっと気を抜くと負の感情に引きずられそうになることもしばしばありましたので、現在進行形で人生に疲れている方は途中しんどくなったら一旦離れておいしいものでも食べましょう。
大丈夫大丈夫、わたしもあなたも生きてるだけで偉い。最強。

下書きに保存していた記事を読み返してみたら時折自分の人生への反省や自分語りを色々書いていたのでかなり削除修正したつもりですがまだ滲み出ていたら本当にすみません。
元気じゃない時に文字を綴るのはだめですね。

 

2周目以降の話については語らないつもりだったのですが、2周目(イーチェンくんの子供)が娘だったためひとつだけ書かせてください。

主人公の女の子は美人だからなのか、友情や恋愛がめちゃくちゃイージーモードです。

1人に絞って交流してれば男は大抵オトせそうでした。
なので最終的にはもちろんあのかわいいオタク男子ユウミンくんと結婚しましたよ、ええ。

ママもやたら優しいし、男子のあの大変さは一体なんだったんだ……と絶望するくらい。
ゲームでまで世界の真理を見せるんじゃないよ。

 

 

おまけ

中華料理屋のお兄さんがかっこよすぎました。
こんなお兄さんが店主のお店が近所にあったら顔が見たすぎて毎日通ってしまう。(世界の真理)