積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

NO,THANK YOU!!!

先日とある縁で購入したNO,THANK YOU!!!、遊んでおりましたので感想を書きました。

※※成人指定BLゲームです。※※

今回は画像無しで文章だけです。
公式サイトはこちら。

pa-rade.jp

※際どいシーンの画像掲載もあるので、閲覧時には周囲に誰も居ないか確認しましょう。

 

Win10はサポート外のようですがうちのPCは2020年9月現在、Win10環境で普通に遊べました。

 

 

あらすじ

ある夏の日、主人公の青年は車に轢かれそうになっていた男性を助け、代わりに車に撥ねられる。
主人公のおかげで助かった男性は事故のショックで自分の名前や住所等の記憶を失った主人公の面倒を見ることにした。
そんなわけで記憶を取り戻すまで男性の経営するバー、“sotano”で働くことになった主人公。
しかし、“sotano”には実はバー以外の『裏の顔』があり……。

ゲームについて

アドベンチャーノベルゲームです。
『フラグへし折りアドベンチャー』という謳い文句の通り、物語の随所では立ったフラグを折ったり折らなかったりできます。
通常の選択肢と「フラグを折るか折らないか」によって物語が分岐していきます。
ちなみに主人公は総攻め。攻略キャラは4人、人の良い若い男の子とクールビューティ眼鏡な若者とガチムチな無口おじさんと面倒見のいいガチムチおじさん(全員ノンケ)です。
台詞部分は立ち絵の無いモブにいたるまでフルボイス。

 

ストーリーがかなりしっかりしていて、最初の方はBLっぽい雰囲気はほとんどなし。後半もあんまり無いけど。
とはいえ成人指定ゲームなので中盤以降は緊急回避のEscボタンが大活躍します。背後に気を付けて遊ぼう!

 

絶対にネタバレを見ずに遊んだほうがいい」という先人の言葉に従って今回は成人指定BLゲームということ以外ほぼ予備知識無しで挑んだのですが、これ本当に大正解でした。
だからどうかどうか……まだ遊んだこと無くて、ちょこっとでも「気になったかも?」という方はどうかもうこれ以上読み進めずに買って来て先に遊んでください。お願いします。
普段なら「ネタバレ平気~( 'ω')見た後でも全然大喜びで遊べる~( 'ω')」と宣いネタバレを見てから購入を考えることもあるわたしのような人間でもこのゲームはネタバレ&予備知識無しで遊べたおかげでここまで心がズタズタになれました!さあぜひあなたも!(?)

 

何を言ってもネタバレに成り得るかもしれないのでここに書くか迷いますが、強いてひとつ言うなら(反転)【甘々で明るいBLしか絶対に受け付けない、という方はちょっと考えたほうがいいかもしれません。これはBL……いや……これボーイズ……ラブ?と首を傾げてしまう程度には糖度低めだったかなと思いました】。
……とはいえこれも主観なので、【甘くないBLは地雷です!絶対に食べられません!!】というわけではないならちょっとかじってみて欲しいです。とってもおもしろかったよ。そして感情を引きずりすぎてメモ帳の前で泣いてるのが今です。

 

感想文

 

以下感想文ですが、今回多分きっといつも以上にクソ長文な上にだいぶ気持ち悪めだと思うので、途中で「うわあ……」となったら無理せず閉じてください。わたしの感想が気持ち悪いのはいつもの事ですが。
最初のエンディング(※わたしはひろしEND1でした)を終えた時点で謎がほぼ明かされなかったにもかかわらず謎の切なさで号泣して、その時書いていた感想があまりに支離滅裂だったので全部消して手直しして、でもだめだ混乱しているから数日空けよう……と思いながら仕事や他の趣味に没頭しようとしつつ日常を過ごしていたのですが結局脳のリソースをほとんどノーサンに奪われ抜け殻のような日々を過ごしていました。正直ちょっとまだ混乱しています。何度も推敲したけどまだまだ文章が支離滅裂です。

何があっても仕事の時はちゃんと仕事できるsotanoの面々を見習いたいです……わたし、このゲームに出会ってからの1~2週間仕事中に何を考えていたかあんまり憶えてないんですよ。やばい。

BL好きとしてはだいぶ年季が入ってきたものの、商業BLゲームは殆ど手を出したことのないジャンル(さらに成人指定は初)なので色々と新鮮でした。
わたしにはちょっとこのゲームの面白さや魅力を万人に届けられるように語れる自信がないものの、好き勝手に書き綴らせてください。すみません。
後で読み返してあんまりにも恥ずかしかったらこっそり消したり書き直したりするかもですがとりあえずこのまま置いておきます。

うっかり設定資料集まで買っちゃって、ぱらっと見ただけでも「あ、感想に書いたことちょっと的外れかもしれないな?」と思うところがぼちぼちあったのですがゲーム遊んだ時の印象のまま綴って残しておくことにしますね。

 

何を言ってもネタバレなので今回は反転無しです。

 

 

 

 

 

 

 

ゲーム自体について

 

こういう風に文章が多めのゲームって文体が合わないと苦しむことになるのですが、今回は大当たりでした。軽快でテンポの良い文でとっても好み。
そしてタイトルはもとより、タイトル画面のイラストですでに全力拒否されてるっぽいのじわじわ来ました。
1人クリアするごとに絵が変わっていくの素晴らしい……。

総受けより総攻めBLゲーのほうが好きなものの、わたしの好みは中性的だったり細身だったりする子なので攻略対象に屈強なおじ様が2人居る……という時点で「大丈夫かな……」と少し心配していたのですが杞憂でした。
最初に丁寧に各キャラクターの人となりが見える日常パートをしてくれるので、たとえ攻略対象の見た目が普段あまり手を出すタイプではないキャラクターだったとしても“そういう展開”になる頃にはもうすっかりみんなに愛着が湧いていて、全然気にならなかったです。

 

攻略順はひろし→琉→マキちゃん→おっさんの順でした。この順番で遊んで正解だったと思います。

 

最初のエンディング後、○○視点が開放されました、と言われた時はあまり気に留めていなかったのですが、実際に遊び直してみると要所要所で「ただの記憶喪失じゃない」ことが判明したハルや他キャラ視点での未読文が現れる仕様に「へえ~!」と感嘆して呟いてしまいました。スキップ機能がとても優秀だから速攻で何周もしたくなりました。
ここからキャラクターごと、ルートごとに感想を分けましたが○○ルートと言って始めた話なのに文中で唐突に別ルートの時の話を始める事があるので、ゲーム全部遊び終えた方だけお読みください。

 

ハルについて

ハルみたいな「初対面の人にもガンガンくっついていって仲良くなって、距離無しお構いなしちょっとアホっぽい」攻めキャラってだいぶ好き嫌い別れそうですがわたしにとってはとても好きなタイプの攻めでした。普段からこういうアホっぽい底抜けに明るいキャラに弱いところがあります。見てて元気になるから。
ハルはアホっぽく見……いや見た目だけでなく生い立ちのせいで常識が足りていないところもあるんだけれど、こういうキャラにありがち(?)な「仕事?できません!皿洗い?全部割りました!掃除?すればするほど汚します!」みたいなタイプの子ではなく与えられた仕事はきちんと確実にこなせるところが隠しきれない有能っぽさを感じて非常に良かったです。
何をやっても楽しそうなところも可愛かったな。そして切なかった。

ずっとここにいたい→無理だってわかってるけど。っていうモノローグがいちいちつらい。しんどい。
遊んでる側もハルにはずっとここに居て欲しいよ……。

 

主人公ハルが良くも悪くもマイペースなので序盤のお楽しみシーン時もあまりムードは無いですが、わたしはそれがとても嬉しかったです。
だって相手もノンケの男性なんだもん。急に少女漫画や乙女ゲームのようにベタベタイチャイチャし始めたら多分わたしは困惑してしまう(もちろんこれがわたしの趣味嗜好というだけなので、そういう展開になった方が嬉しい方も沢山いらっしゃるのでしょうけれど)。
でもハルはお楽しみシーンでだけ異様なほどに知識量と語彙量が増えるので、急に真面目なトーンで相手を追い詰めていくところがとても良かったです。ふふ。
普段のハルはポジティブな感情を表現するとき地の分も語彙力が少なめなせいでどこか子供みたいでかわいいので(「かわいい」「うれしい」とか)、彼へのギャップ萌えがゲーム中では一番多かったかもしれない。
真面目な話をする時にはすごく冷たく低くなる声とかね。最高でしたね。
凄まじく暗い話の合間にハルによって半ば無理矢理挟まれるお楽しみシーンが、どうしても「どうしたの?大丈夫?おっぱい揉む?」と同じ香りを感じてしまってだんだん笑えてきてました。
これだけ話がしっかりしていたらお楽しみシーン無くても全然いいな、と思っていたものの、重い話が続いていく後半ではこのおかげで辛うじて精神を保てたのでやはりお楽しみシーンは必要だったのだ……(大真面目な顔)。ハルありがとう。

 

1周目、ひろしルートの途中の時点でハルの身体能力がカタギのそれでは無いこと、目の前で何が起きようと誰が死のうとどこか冷たく傍観者のような視点で眺めていることからなんとなく普通の人間じゃないんだろうなとは思っていましたが、記憶喪失自体がほぼ嘘というのはまるで予想していなかったのでびっくりしました。
てっきり、記憶を取り戻したらsotanoの面々とは一緒に居られない立場の人だった……とか、そういう感じかなと思っていたのでそっち方面での覚悟はしていたんですが、“知らぬうちに”ではなく“知っている上で”だったことがとても衝撃で切なかった。なんだか自分まで騙されたような、裏切られたような気がして。
でも、だからこそ、ハルはsotanoのみんなと恋愛感情を育むことを選ばなかったんですよね……。
一番BLっぽかった(※主観)ひろしルートでもフラグをへし折った方が真エンディングっぽいものにいけるし、多分そういう事なんですよね。悲しいけど。

 

ハルが感じた「うれしい」「たのしい」「かわいい」「好きだから傷つけたくない」「好きだから幸せでいてほしい」はきっと全部 嘘では無かったと思うので、彼にはどうか今回の夏をずっと忘れないでいてほしいな。
忘れっぽい彼がしっかり憶えている小さい頃のプールみたいに、ずっと残り続けるといいなと思います。

ハルがお休みの日に「海に行ってみようかな、見てみたい!」と言っていたの実は1周目の時点でちょっと引っかかっていたんですが(いくら海の無いところに住んでいたとしても成人していて海を見た事ないってことはないでしょと思って)、そういうことだったんですね……。

1周目終えてからスキップせずにちゃんとシナリオ読んでいくと、ハルが「この夏休みを楽しくしよう」と本気で思ってるみたいで切ない……ハルは別に感傷的になっているわけではなく、本当にただ「楽しみたい」だけなんだろうけど。

 

それにしてもハルはあまりにもスペックが高すぎる。
琉も完璧超人感ありますが、ハルは多分今までほとんど戦闘とセックス以外の事をしたことなかったんだろうにちょっと仕事教えてもらったり見ていたりするだけで一通りの事出来るようになっちゃうし。
魚捌いたりマキちゃんの代わりに厨房に立ったり(仕込みはしてあるって言っても盛り付けとかそういう……その……なんかセンスが要るなにかがありますよね!?)……すごすぎるでしょハル。普通に生活してるはずなのに料理なんてわたし未だにまともに出来ないですよ。

ひろしルート

わたしがメインキャラクターで一番好きなのはひろしです。
ひろしがハルに優しく問いかける時の声の柔らかさがもう、“いいお兄ちゃん”という感じでとてもとてもとても好きです!
ちなみに一番好きなのはハルが夢歩ちゃんの件で119通報の仕方を聞こうとした時の、「お前がやったことは結構ヤバい」って教えてくれる時の声です(どうでもいい話)。
ひろしの方がお兄ちゃんみたいなのに受け。
普段の自分の嗜好だったら普通にお兄ちゃんっぽいほうを攻めに据えたいタイプなので、この歳でまた新たな扉を開いた気がしました。

 

わたしもお祭りというとりんご飴が大好きなんですが、これを「楽しさを食べるもの」と表現したハルが好きです。
確かにりんご飴って冷静に考えると別にそんな美味いもんではn……げほげほ でもお祭りっていうと食べたくなっちゃうんですよねえ、専門店みたいにふわふわじゃない安い氷が使われているとしても何故かやたら美味しく感じる 屋台のかき氷みたいに。

 

ひろしがハルを助けに来た時の「でもこういう時は名前呼ばないほうがいいよ!」でめっちゃ笑ってしまいました。
そうなんだよな……もしかしたら監視カメラとかあるかもしれないのに(そして実際あったらしいし)、潜入先でお互いの名前呼びまくるしね2人とも。まあこの2人の場合はどちらもあだ名のようなものなのでいいのかもしれないですが。

そういうところがやっぱりひろしはまだ甘いんだなあと思います。頭はいいんだけど、明るいところで育っているから理不尽であからさまな巨悪への想像力に欠けているというか(いやわたしも裏社会とか全っ然知らないけどね!)

 

お楽しみシーンもわたしはひろしが一番好きです。
推しだからというのも大いに関係あるとは思いますが、快楽に貪欲な若い男の子ってかわいいな……とゲンドウポーズしながら改めて思った次第です。
あれだけ男らしさかっこよさにこだわってたのに最終的にはあんな……クスリも何もないのにAV女優か男性向けエロ同人誌の女の子みたいになっちゃうひろしはかわいい。ノリノリでしたね。

 

ひろしの人の良さも真っ直ぐさも大好きなんですが、世の中それだけじゃだめで、善意だけで人は救えない……という事が悉く強調されたストーリーは本当に精神がやられそうになりました。ひろし……。
この後琉ルートやったら五十嵐兄弟の件も夢歩ちゃんの件も綺麗に丸く収まってて、あれだけ一生懸命頑張ったひろしの行動が全部裏目に出ていた事を知って衝撃。
ハルに色々話していなかった他キャラルートでのひろしは夢歩ちゃんのお母さんに対しても声を荒げて凄い剣幕で怒っていましたが、結果的に「ひろしルートで冷静に優しく対応したひろし」よりそっちの方がよほど良い結果を産んだという……なんだよそれ……なんだよ……そんなのってないよ……('、3_ヽ)_
思い返せば、ひろしルートで大和が死んじゃうのも、ものすごく意地の悪い言い方をすると「ひろしが余計なことをしたせい」という事なんだもんな……。

 

ひろしとハルは普通に一番BLっぽかったなと思います。
確かにただの性欲から始まって、恋なのかそうじゃないのかよくわからないところではあるけど……いや、でも男性ってそんなもんなんじゃないんでしょうか、若者なら特に(※酷い偏見なのかもしれない。そうだったらごめんなさい)。
でも、だからこそ一番どのエンディングでも悲しくなりました。
END1の「今まで何があっても泣かなかったのにな、ごめんね」というハルのモノローグで号泣し、END3で目を覚ました後のひろしの心情を想像してまた泣きました。

END1、子供の頃からお世話になった大事な兄貴の時も人前では泣かなかったひろしがたった2ヵ月だけ一緒にいたハルの死にあれだけ泣いてくれるって……ひろし……やっぱ君たちちゃんとBLしてたよありがとうな。でもかなりわたしの心のトラウマになったよ!しばらくこのエンディング思い出し泣きしっぱなしだったんだぞ!
END3のハルはやっぱりいやにあっさりさっぱりした調子で組織に帰る事を選んで……それはつまりひろしを明るく置いていった、ということなんだけれど、ハルのいる組織って本っ当に相当ヤバそうですもんね……。
どれだけヤバいところかっていうのは想像するしかないけれど、何の罪も無い琉の妹さんやおっさんの息子さんにあんなことする顧客を抱えてるような会社にsotanoが太刀打ちできるわけがない。
ひろしが「みんながいるからなんとかなる、一緒に帰ろう」と言ってくれるの、すごくかっこよかったし感動したけど、あれって結局『何も知らない幸せな人が無責任に無責任なこと言ってる』だけなんだよなー……って思いました。
きっと王道RPGの主人公が同じセリフを言えば世界は上手く回り始めるけれど、この世界でのひろしの『かっこいいけど無責任で向こう見ずな言動』が五十嵐兄弟や夢歩ちゃんや大和を不幸にしてしまったように、あのままハルが受け容れていたらハルもsotanoのみんなも不幸にしてしまっていたのかもしれないな……って思えてしまうのが悲しすぎて。
ひろしはヤクザにも向いていないけれどsotanoの裏稼業にも向いていないんだろうなと思います。優しすぎるんだもの。琉でさえ壊れそうになったあっちの世界に踏み込んで正気でいられるはずがないもの。それをわかってるからきっとハルもあんな風にきっぱりさっぱり彼を置いてったんでしょうね。

 

それでもわたしは優しいキャラには優しいままでいて欲しいし、変わらないままでいて欲しい。
危ない仕事をする以上どこかで変わっていかないとあんな風に悲しい結末を迎える羽目になってしまうんだとしても。
そしてどうか彼には幸せになって欲しいです。心の底から。ハルとの未来がだめだったとしても、それでも……誰かと幸せになってほしい。
基本的に固定派腐女子なので普段はあんまり「攻め以外の誰かと」というのが好きでは無いし想像もしないんだけれど、今回ばかりはなぜか自然とそう思いました。
でもやっぱりひろしはいなくなったハルを探してしまうのかな。待ってしまうのかな……。あー、つらいな。あんないい子が一生ハルとの夏を引きずり続けて苦しみ続けてしまうのかと思うとしんどいです。

奇跡が起きてもう1回出会ってくれないかな。お帰りって言えないかな……。

琉ルート

琉みたいなキャラってすごく女性人気がありそうだなあ、とは思うのですがわたしは普段それほどクールキャラに惹かれません。
でも琉はね、とても良かったです。ハルが「ひょっとしたら琉は本当はひろしより優しいのかもしれない」というようなことを考えていた時はまだわたしは「いや、そうは言っても優しさなら断然ひろしの方が上なのでは?」と思っていましたが、彼のルートを終えた今では「ひょっとしたらそうなのかも」と素直に思えています。
まぁ、どちらの方が優しい優しくない、という話になるとやっぱり主観やゲーム内で見えているところだけの判断になってしまうのであまり色々言えない部分ではありますが、琉は『優しい上に非常に頭が良い』んですよね(ひろしだって別に馬鹿では無いですが)。
ひろし→『助けたいから目の前の事に全力投球する』琉→『関わってくる人間の裏事情も把握してより良い判断をする』マキちゃん→『どうでもいいので仕事だけする』おっさん→『把握はしても依頼以上の事はしない』……という印象でした。
このあたりは経験値の差もあるかもしれませんが、やはり個々の持つ性格が大きくかかわって来るんじゃないかなと思います。
わたしはひろしが大好きですが、こうして見るとあんまりこんな仕事に向いてるようにも見えないんですよね彼。本当の悪人が蔓延る世界では、きっとただの善人はヒーローにはなれない。
その点、琉はとてもバランスが取れているなと思います。優しいところは優しく、でもシビアなところはシビアに。
それも暗い過去を生き延びてきた結果培われたものだと思うと切ないけれど。

 

ひろしの後だったので「特にBLっぽくはなかったかな」と最初は思ったものの、後々冷静に思い返すと結構分かり易いデレというか……なんだろう……心を許してくれている感じ?はところどころあったな、と考え直しました。
ヒートアップしちゃったお母さんとひろしの会話で傷付いた夢歩ちゃんを「俺が家に連れて帰ろっか?」と聞いた時には普通にハルに任せてくれたし(ここ、マキちゃんやおっさんルートだと速攻断られた)。
携帯ホルダーの前にぞうきん渡してくるシーンとか、合理主義完璧主義ゆえに普段ほとんど誰かをからかうようなことしない琉の唯一の冗談だったし。
妹ちゃんの調査をするって件はもう既にその前の一件でハルに依頼したからsotano店内でああいうことする必要はなかったはずなのに応じてくれたし、そもそもまともな(?)状態の琉なら大事なお店であんなことしてくれないでしょうし。
「これでもう全部終わり」と言うハルに対して例の券を保留にしたのも、きっと、ハルとの関係を「全部終わり」にしたくなかったからなんだろうし……と、素直に思いたいです。そうだったらいいな。いつかまた出会うための言い訳みたいな。
琉みたいなキャラが相手なら、こういう小さな意外性を見せてくれたってことだけでももう“立派なBL”と表現していいんじゃないかなと個人的には思いました。

 

あとあの人、やたらいやらしいのなんなんです。
噛みつきたくなるのもなんかわかる。わかっちゃう。もう。色白だからですかね?
その気にさせてって言われて自分からキスしてくる黒沢琉めちゃめちゃ推せません?あの黒沢琉がですよ。
推せますよね。あれはやばいですね。(語彙が消失する腐女子

上手く言えないんですがあんなになってるのに翌日には普通になんでもない顔してかっこよく接客してるひろしとか琉とかを見てると滾りますよね色々……ハルがいた時間軸のsotanoの常連になりたい……。

 

琉ルートでお祭りに行けて、浴衣に「わぁ……!」ってなっている夢歩ちゃんに泣きそうになってしまいました。幸せそうにちゃんと笑っていて嬉しかった。
おずおずとですが、ハルや琉に対して自分から話し掛けたり自分の主張をしてくれたし。
3人で手を繋ぐスチルも最高でした。どうか夢歩ちゃんが幸せになれますように。つらいことや悲しいことは大人に任せて、子供は何の心配もせず幸せじゃなきゃいけない。
夢歩ちゃんと話してる時の“穏やかで大人で優しい完璧なお兄ちゃん”、という感じがすごく好きだな。
きっと琉なら夢歩ちゃんを嫁に出すまで立派に育ててくれるだろうなという安心感があります。

 

妹ちゃんの件、……トロフィーって何……。
ハルたちの会社、身寄りのない子供だけでなくて他に家族のいる人間も狙うんですね……(決して身寄りが無かったら人身売買オッケーってことじゃないですが)。
逢ちゃんはどうして狙われたんだろう。美人だったから……?

あと、このルートのED3ではまゆげも琉が引き取ってくれてるんですよね~。
それが何気に嬉しかったわたしです。やっぱり琉はやさしい。

マキちゃんルート

琉ルートの時に視点追加されたハルが成宮との会話で「1人おっかないのが居る」とマキちゃんについて言っていたので、マキちゃん絶対なんかワケありなんだろうなあ~……とは思っていたものの、他キャラルートの時は空気のようにいつの間にか居なくなるのでこのルートに入るまでマキちゃんの印象はめちゃくちゃ薄かったです。正直サブキャラより薄かった。

さすがに個別ルートに入ればもうちょっと喋るのかな?と思ったけど相変わらず「マ、マキちゃん喋んねえな~」と思いながら淡々と進んでいくシナリオに困惑。笑

 

琉からマキちゃんに来ると、本当……琉ってあんなでもやっぱり滲む優しさが隠しきれてなかったんだなと思いますね(いえマキちゃんだってお腹空かせてる人がいたらそっとご飯置いてってくれるので優しいんですけどね!)。
ひろしはともかく、氷みたいな琉に対してでもグイグイ行って最終的に色々こじあけてしまったあのハルが完全にマキちゃんに翻弄されているのは見ていてちょっと可笑しかったです。

尾行デートの時点で「このおっさん……邪魔だ!」って心の中で悪態つき始めるハルに笑ってしまった。自分からデート(語弊)に誘ったのに全然うれしそうじゃない。
基本的に能天気っぽくにこにこしてるハルがマキちゃんと一緒だと結構しょっちゅうイライラして声を荒げるんですよね。あれたまんない。
特にお祭りの金魚すくいでのやり取りなんて、攻めなはずのハルが彼氏に対して怒ってる彼女みたいで微笑ましかったです。

 

琉ルート通ってからここに来たから、おっさん拉致事件の時に実際に「電話に出て悪かったな」って言ってくる琉の声が聴けてちょっと嬉しかったです。
名づけ親なのに、彼がちゃんとハルって呼んでくれるのほんの数回なんだもんなー。
ひろしルートの時は確かスピーカーでは無かったから、ひろしが教えてくれたんでしたよね。「琉さんが“悪かった”って言ってた」って。

 

あと兄貴をハチと名付けたエピソードが可愛かったです。子供の頃はさすがにもうちょっと感情を出してたのね。

 

マキちゃんは立ち絵が無表情だから余計にそう感じるのか、お楽しみシーンの表情がどれもこれもいい。
誰とする時も一生懸命だけれど、ハルが特に「がんばってる」感じでかわいかったです。そしてハルの低めな声がたくさん聴けるルートで嬉しかった。

兄貴の件があった後のハルによる「後悔してね」の言い方が好きすぎました……。

 

ずーっと「BLってなんだっけ……」と琉の時以上に宇宙猫の顔しながら遊んでいたので最後のお楽しみシーンの笑顔と獣みたいな突然のやる気はズルすぎない!?マキちゃんどうしたの急に!??
今までがアレだったので最後の最後でやられてしまいました。

いやカッコイイ……受けなんですよねマキさん?えぇ……カッコイイ……(語彙消失)

 

ひろしや琉はルートを遊んだことでそれなりに生い立ちなども明らかになりましたが、マキちゃんはルートを終えても謎の男のままだったのがちょっと意外でした。
それもかっこいいけど、もうちょっと深く知りたかったなー。
本名とか、なんで男性としたことがある(ような気がする)のかとか、そもそもなんであんなに強いのかとか。

(↑この辺は浩一ルートを終えた後にもう一周したらなんとなくちょっとわかりました。ほんとちょっとだけど。キャラ的になかなか難しいんだろうけどマキちゃんの口から聞きたかったぞ!)

 

他のルートの時、兄貴がさらわれても殺されても全然まったく何も言ってなかったので、幼馴染と言われた時はとてもびっっっくりしました。
なんだそれ!あれだけ兄貴に執着してたひろしや大和より付き合い長いんか!って。

 

マキちゃん2周目のシャワーシーンがとても良かった……マキちゃん、喋るのめんどくさいだけで頭の中では結構色々考えてるんだね。

ハルの名前さえ一瞬思い出すの遅れるあたりがやっぱりちょっとハルに似ています。

そしてここで思い出すのも結局はハルのことじゃなくて昔の女というところもマキちゃんらしさを感じて結構好き。

 

そして2か月ちょっとしか一緒に居られなかったハルにあんな台詞をくれるマキちゃん……。

「次があるなら失敗しないで」というハルの言葉を汲んだ上でのあの発言なんだろうな。あのハルを泣かせるとはマキちゃんやるな……。

でもお互いの秘密を知った今なら、ハルがこの先困った時本当にマキちゃんを呼んでも良さそうで……それなら、この2人はまたいつか出会えるんじゃないかなと思えました。切ないけれど爽やかな終わり方だった。

この先も汚れた道を歩んでいくであろうハルにとっては、マキちゃんの優しさは逆に抜けない棘みたいな言葉にも成り得るかもしれないけれど。

ある意味ハルの立場からしたらマキちゃんからもらったあの言葉は幸せで残酷な一種の呪いなんじゃないだろうか。

浩一ルート

いや~、焦るおっさんかわいかった。
童顔とか人外とかではない普通のガチムチおじさん受けって今まで一次でも二次でも嗜んだ事がほぼなかったので、実は若干不安だったのですが全~然大丈夫でした。

おじさん受けがどうとかこうとかということより、このルートはプレイ内容が怖い方向に過激で(特にラストのアレ)、それがトラウマになりそうでしたけどね!

 

わりと序盤からフラグを折るか折らないかが頻繁に出て緊張感がありました。
息子くらいの青年に上手い事言われて騙されて流されてしまうおっさん!!かわいい!!!

あとおっさんに撫でられるの大好きなハルもかわいい……息子じゃんこんなん。

 

おっさんは五十嵐弟くんの様子がおかしいのに気づいていたけれど、それ以上は何もしませんでした。
すでに上で散々書いていますが、そう考えるとやっぱり琉は優しいんですね……。そして若い。
いえ決しておっさんが優しくないというわけではなくて……なんだろう、きっと今までこういう仕事をしつつ歳を重ねてく上で色々あって、その結果がこう(依頼人に依頼以上の世話は焼かない、ときっぱり線を引く姿勢)なんだろうなと想像させられるというか。

 

おっさん酒に呑まれすぎだろうwwww何回そのパターンでなし崩し的になってしまうのwwwかわいいなー。
おっさんの掠れ声が非常にセクシーで良かったですありがとうございました……。
あんなことやられても「店を辞めろ」と言わないおっさん格好良いです。
琉の妖怪お洒落……事件の後にハルが「(琉に)店を辞めろって言われるのはちょっと覚悟してた」というようなことを考えてましたが、琉の場合はハニートラップだったからアレとしてもおっさんは……。


おっさんと一緒だとハルも素直に楽しそう&嬉しそうでかわいいなー!どっちもめちゃくちゃかわいい!!
他キャラとのお楽しみシーン時は結構何しててもウキウキのノリノリだったのに(マキちゃんはその限りではなかったけど)、普通の男の子みたいに照れてドキドキしているハルが見れてにやにやしちゃいました。
彼女と初めて……な男子高校生みたいな顔しやがって。そんな顔もできるんだねハル!(?)
おっさんルートはハル→→→おっさんという感じで非常に……あの……かわいかったです(それしか言ってないぞこいつ)。


おっさん相手だと「嫌われたくない」が先行してるからなのかめっっちゃくちゃ気ぃ遣ってじわじわいくじゃないですかやだー!ひろしや琉の時のあの強引さはなんだったの、やっぱり相手を見て攻め方も変えてくるのね。

特にひろしの時なんて完全に無理矢理状態だったじゃないですか。「やりたい俺とやりたくないひろしの気持ちって同じ重さでしょ」などと意味のわからないジャイアニズムで迫ってた時、もし電話かかって来てなかったらあのまま最後までやってたでしょ。

 

「年に一度のお祭りだ!」の後に「俺にとってはきっと一生に一度の機会だ」などと言い出すのやめてくれませんかハルさん……めっちゃつらい……つらいんですが……。

浩一さんもほんっとうに可愛かったけど、このルートはとにかくハルがかわいかった……。今までのルートの中でも一番ハルが「攻略対象に全力で恋をしている」感がありました。
お祭り楽しみだ~ってまゆげに話しちゃうシーンとか、なんでかわからないけどちょっと泣きそうになってしまいました。君のほうがヒロインみたいやないか。

 

りんごが嫌い、で地雷踏み抜いたところは他3キャラ攻略後だったおかげで「あ、ああ~~~……事前に調査したの成宮さんから読ませてもらってたのかな……その情報漏らしちゃったのかな……ひえ……」とかなりドキドキしました。
おっさんから攻略していってたら多分このシーンも「???」だっただろうな。

 

そしてまた流されるおっさん!おっさーん!!乾さんちょっとチョロすぎませんか!ひろしもびっくりなチョロさ!
この頃になるとハルもいつもの調子が戻って来てますね。
こういう一見ムード無さそうな日常会話を挟んでくるようなののほうがわたしはリアルで好きです。

 

終盤のおっさん格好良すぎない?お楽しみシーンとのギャップが激しすぎない?
ブンブンがおっさんは元刑事って言ってましたが、納得でした。尋問シーンが普通に警察の取調室に見えましたもん。

 

そしてやっぱハルですよ……どこのルートでも最終的にはこういう冷たい顔を見せてましたが、ここまであからさまなのはなかなか無かった。
マキちゃんルートも雰囲気はちょっと近かったですが、あっちはマキちゃんが無口無反応だからそれほど悲壮感が無かったもののこちらはおっさんの人の良さや他人に対して甘い部分も透けて見えてしまうから色々凄まじかった。
お薬を使ったお楽しみは全然嫌いじゃないんですが(※もちろん二次限。リアルではダメ絶対)、今回はちょっと「兄貴の最期もこんな感じだったのかな……」と考えてしまって悲しい気持ちの方が強かったです。

最中の浩一さんにかける言葉も、ひろしの時みたいな愛ある(?)言葉責めではなくて完全に“心を壊しにいっている”感じでしたね。2周目したらそういう風に振舞ったハルの意図はちゃんとわかったんですが。

でもこれ、もしもハルが琉の時にも同じことをしてたら(妹を殺したと嘘をついた上で「妹の仇にこんなことされて……」とか言いつつ薬漬けにしていたら)琉は壊れてしまってたんじゃないだろうかと思いました。琉はとてもかっこいいけど彼の精神はひろしや浩一さんやマキほど強くないんじゃないかなと勝手に思っているので、彼なら最悪自殺してたかもしれない。いやあ……怖かったなー。

 

これもまた……再会の可能性は残しつつあんまり救いの無いエンドだったなと個人的には思いました。
今回は琉END1での嘘みたいな感じではなくて、本当におっさんの息子に実際にハルが手をかけちゃってるんだもんな。
再会できたとしてももう絶対にあんなふうに父子みたいに笑い合ったり、一緒にお祭りに行ったりは二度と出来ないんだろうな……。
このルートは序盤~中盤のハルがもう本当にずっと楽しそうで、おっさんとあれこれできる!楽しい!嬉しい!っていう感情が溢れ出ていたので切なくなってちょっと泣いてしまいました。
わたしはこのゲームで一体何回泣くんだよ。

 

でも最後の最後、おっさん視点での「諦めてるのはお前だ」っていう言葉はかっこよくて痺れたなあ。
ハルの組織は恐らく普通の(って言い方もおかしいですが)ヤクザから足抜けするより余程難しくて闇が深いのだろうということだけはわかるので、ハルも組織から逃げよう自由になろうって考えなんてそもそも湧かないんでしょうけど(そして多分自分が逃げることでsotanoの面々に迷惑がかかることを恐れてもいるのでしょう)、それでも「どうにかして組織から離れてみんなとずっと一緒に居られる方法はないかな?」と一瞬でも迷う素振りを見せてほしかったなというのが、幸せなハッピーエンドBLを好むわたしの正直な感想だったので……。
誰と何をしていても「どうせ今だけだから楽しもう」「もうじき俺はいなくなるから」と明るく諦めて思い出だけ持ってそれ以外を捨てていこうとするハルにちょっぴりもやもやとしたものを感じてもいたのです。もっと相手との未来とか幸せとか、求めてほしかったなって。
ハルがぐだぐだ思い悩まないでカラッとしているからこそこの程度の絶望で済んでいるという可能性もありますが夢くらいは見たいじゃないですか…………(憔悴)。

 

浩一ルートのEND1がEND2~3クリア後じゃないと行けない仕様になっているのもすごかった……内容も……凄かった……いろんな意味で…………(語彙が無い)。
夏休みが終わって数か月で楽しい思い出が風化しかけてるハルにちょっとショック受けちゃいましたよ。やっぱりあの夏の日々をずっとは覚えていられないのかな。

……この組織がさらうのって女子供だけじゃなかったんですね……。
なんかこんなの見ちゃうと、確かにハルは組織から逃げようなどと思わないだろうなと思いました。
sotanoのみんながこんな風になったらさすがのハルだって嫌でしょうし。
だからきっと他のEND2は全部ハルがその場でみんなを殺してたんだなぁ、捕まっちゃうと長く苦しむことになるから。


……普段は結構、こういうゲーム(攻略対象が複数いてルートが分岐していくようなゲーム)してても推し以外のルートは淡白に進めて行って終わっちゃうことが多いのですが、今回は誰のルートでも同じように悲しかったり嬉しかったりしました。
サブキャラのことも好きになっちゃったりして。
つらいなあ。

サブキャラとか

見た目が一番好みなのはサブキャラの五十嵐陸人(兄)かな。

ああいう細っこくて襟足の長い不健康そうな見た目の男が大変好きです。見た目が好みと言ったけど性格も好き。

マキちゃんルートでハルに手を出されそうになって本気で動揺するりっくんかわいかったですね!
五十嵐空人(弟)君もかわいかったですね!乙女ゲーの攻略キャラの中に彼がいたら多分わたしの本命は彼だなと思いました(乙女ゲーあんまりやらないけどね)。
……でも、ひろしルートの時はただ「かわいい弟くんだったな~」で終われたんですが、別ルート通って血の気が引きました。お兄さんを家に連れ戻したかったのは辛うじて残っている自分の自尊心を保つためだったんだね……。
ひろしがおっさんに陸人さんの面倒を見るように頼んだことも、きっと彼は心の底で恨んだだろうなと思うと……ひろしが可哀想で可哀想で。ひろしはただ、五十嵐兄弟に幸せになって欲しかっただけだったのにな。
でも、結果的にひろしが余計な気をまわしたせいで弟くんは壊れてしまった。
彼のルートを通らない方が五十嵐兄弟が幸せになれるなんてなんて皮肉なんだろ。
ネグレクト親子の件も、ひろしのおかげで丸く収まったと思いきや最終的にあんなことになっちゃって。別ルート通った時の方が「仕方ない、これしかなかったんだよな」と自然に思えて。そういうひとつひとつに胸が締め付けられる思いでした。
……ひろしの話しかしてないな!すみません。
隠し撮りビデオの件でお世話になったスーパーハッカーさんも立ち絵無かったけど個人的に好みです。年齢不詳でぼそぼそ喋るあたり絶対日の当たらない部屋で1日中PC叩いて過ごしてそうな不健康そうなおっさんだよ。最高ですね。

 

ブンブン
ブンブンそういえば毎回意味深に出てくるけどまともにしゃべったことあんまりなかった!なるほど、浩一ルートで真面目に絡むことになるんですね。
で、この人ね、ずっと見た目がとても好きだったんですよ。上でも言ったけどこういう不健康そうな見た目の男が大変好きです。
怪しい男だなって印象しかなかったけれどおっさんルートでいっぱい喋ったらすっかり好きになってしまいました。猫を優しく撫でる人はきっといい人です(ただの猫好きの戯言)。
会話の途中に挟まれる「うん?」って訊ね返すときの声が最高に良かったですね……何度も聴いちゃったよ。
それにしてもそんな大変な状況でも女の人をとっかえひっかえしてる(ひろし談)って……なんていうか、男性ってたくましいですね……。
未だに不安で眠れないって言っていたから女の人に安心感を求めていたのかな。
そして死亡フラグが立ちっぱなしでヒヤヒヤ。いやブンブン……待って待って……今まで3ルート通ってきて学んだけどこのゲームそういうこと言い始めると大抵アレだから駄目よ……生きて……。。

 

大和もいい!
知らん若者に無遠慮に身体触られて「は?」程度で済ませてくれるヤクザかっこいいですね。
夜の公園で猫にごはんあげようとしてるところとか最高でしたねえ……。
どのルートに行っても拠り所だった兄貴を失ってしまうのはつらい。
ひろしルートで兄貴の死の真相を知ることと他ルートで兄貴のことを誤解したまま生きていくこと、どちらの方が彼にとって良かったのかな……と真剣に考え込んでしまいます。
でも何となくだけれどひろしルート以外でも大和はいつか真相を知って組に絶望してしまいそうな気がする。

→兄貴生きてるそうです。ここだけはきちんと修正しとこと思ったので修正。

大和は兄貴が生きてること知らずにずっと組で過ごしていくことになるのかな。その方がいいのか、それとも……。

 

女性キャラもとっても良かったです!
夢歩ちゃんも香織さんもかわいい~!ゆかりさん声が優しくてほっとする~!!
BLでモブや噛ませじゃない女性キャラが出てきてくれるの個人的には嬉しいです。
そして彼女たちが理不尽な酷い目に遭わなくてよかった……ハルの組織、カタギだろうがなんだろうが女子供を拉致ってアレして……みたいな組織っぽいので何か起きるんじゃないだろうかとヒヤヒヤしていましたよ。
琉ルートED3の夢歩ちゃんにはめいっぱい幸せになってほしいな。きっと琉と一緒なら大丈夫でしょう。

 

レンレンが攻略対象じゃないのはわたしもちょっと納得いかなかったですが(みんなが納得いってない前提で話をするな)、レンレン絶対ハルがあんなことやこんなことしたら許してくれないだろうし1回でもお触りしたら即本気パンチが顔面に飛んできそうな気がしますね。ハルなら避けそうだけど。それで更に怒りそう。

上手く丸め込んで無理矢理みたいなことしたら翌日にはsotanoの他の人たちも居る前で「今すぐ店を辞めろ、お前が辞めねえなら俺が辞めてやる!」って言ってくると思う。でもひろし辺りに「おいおい落ち着け!どうしたんだよ、何かあったのか?」って言われたら結局何も言えないで店から出て行っちゃいそうですね。かわいいね~(クズ)。

 

成宮さん
有能すぎない???(このゲーム始めてからほとんどのキャラに対して思う事ですが)
成宮さんみたいに優しい人が傍にいたからハルはあんな感じに育ったのかなー……とちょっぴり思ったりします。
普通の人間と比べれば明らかに歪んではいるんだけど、あんな環境で育ってたら多分そもそも「sotanoのみんなを守りたいなー」とか思ってくれるような性格には育たないと思うんですよね。
ハル、実は裏工作のために結構“本社にバレるとまずいこと”を色々しでかしてますが、成宮さんにだけはそれを知られても平気ってことなんですよね、きっと。
成宮さんがハルにとって親でありお兄ちゃんであり一番信頼できる人なんだろうなぁ。

 

さいごに

実はわたしはこのゲームを遊ぶきっかけとなった方から「もし良かったら感想をどこかに綴ってみて欲しい」とのお言葉を頂戴しました。
直接のお知り合いというわけではないのでその方がこのブログを読まれるかはわかりませんし、がっつりBL、しかも成人指定のゲームなので本当はブログには書かずにこっそり遊ぼうかなって思っていたのですが……結局遊び終えたらこの洪水みたいな感情を持て余して、Twitterの140文字じゃどうしても書ききれなくて、そして何よりわたしも「ああ~~~このゲーム遊んだ方の感想を読みたい!!!」という気持ちが爆発したことであの方の発言の意図を正しく汲み取れた気がしたのでこうして記事に残しておくことにしました。
語彙が無くてだらだら長くなっちゃっても、支離滅裂でも、同じように遊び終えて放心している誰かに届くといいなと思ったから。
そしてもし良ければこのゲームを遊んで言いたいことが色々あって「ン゛~~~」となっているけどまだどこかに書いてはいないよという方、ぜひどこかで記事にしてください。わたしにも読ませてください。お願い致します。

 

そんな感じで今回はここまで。

「長ッ!誰も読まねえよこんなの。正気の沙汰じゃないよ」と呟きながら書き終えました。

文字数18000字近いって出てて笑っちゃう。ちょっとはしゃぎすぎですね。
ここまでお付き合いくださった方がもしいらっしゃったら、あの……ありがとうございました、すみませんでした。支離滅裂で本当すみません。

 

きっと一生忘れない夏の思い出とトラウマをありがとうございました!
こんなにつらいなら出会わなければ良かったという思いといや出会えて良かったという思いと記憶を消してもう1回やりたいという思いがせめぎ合ってて忙しないです。

……実は同じ会社のBLゲー、もうひとつ購入しているので(新作じゃなくて旧作のほうです)そちらもひょっとしたら書き散らかしにくるかもしれません。
もし宜しければその時はまたお付き合い頂けたら嬉しいです。