積みゲー崩しと備忘録のようなもの

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√Letter ルートレター

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www.r-letter.com

 

少し前に√Letter ルートレターを遊んでいました。

島根県が舞台のゲーム と聞いて気になっていたゲームです。
なんとスマートパス会員限定でアプリ版が配信されていたので大喜びでダウンロードしました。(※2020/03現在は配信終了)

 

PS vitaやPS4など様々なハードで遊べるようです。

実写映像版も出てるみたいですね。公式サイトでぱっと見ただけでも再現率高そうですごい。

私が遊んだのはスマホなのでカテゴリ迷いましたが、とりあえずコンシューマーのカテゴリに入れておきました。

 

 

あらすじ

 

11年間勤めた会社を辞めた主人公。
部屋の掃除をしていた時、高校生の頃のペンフレンド、文野亜弥と交わした手紙が出てくる。

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いつの間にか自然消滅した文野との文通。
文野に思いを馳せていると、1枚だけ見覚えのない、消印のない手紙があった。

『私は人を殺してしまいました。罪を償わなければなりません。さようなら』

主人公はその手紙を見て、彼女に会いに行こうと決意する。
東京から、彼女の自宅がある島根県松江市へと……。

 

(※主人公のデフォルトネームは知り合いの名前と同じでちょっと嫌だったので「貴則」に変更しています。)

 

ゲームについて

 

角川ゲームスアドベンチャーゲーム

ミステリーゲームということで、序盤は謎だらけで若干不気味な雰囲気で進行していきます。

正直、部屋にあった手紙を見て、高校生の頃に文通をしていたというだけの繋がりである文野亜弥にいきなり会いに行こうと決意する33の男って設定もなかなか怖いんですが

島根県が舞台という事で、実在する島根県の観光地の紹介もふんだんに取り入れられています。

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基本的にサウンドノベルゲームに近い気がします。

主人公はあちこちへ足を運び、文野亜弥を知る元クラスメイトたち(もちろん彼ら彼女らも33歳)と会い、会話や恫喝を通して文野亜弥を探すことになります。

主人公以外は豪華フルボイス。イラストも美麗でBGMも綺麗です。

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物語はマルチエンディング制で、1回クリアする事で他エンディングへのルートが開ける仕様となっているようです。

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感想(※ネタバレあり)

 

※今回全体的にあまり褒めてない気がするので嫌な気分になりそうな方はそっ閉じしてください、すみません。

 

 

 

 

 

アプリアイコンの印象から高校生くらいの男女の青春ラブストーリーかな……と勝手に思っていたので、主人公(とその他メインキャラクターたち)が33ってところにまずびっくり。

上でも我慢できずに書いてしまいましたが、高校の頃にちょっと文通してただけの人が33になっていきなり会いに来たら怖い……怖くない?

正直25くらいで来られても若干「ヒエッ……」ってなりますよ私なら。一度会った事がある……とかならまだしも1回も会った事ないんでしょ。

 

豪華声優さんを起用し、綺麗なイラストと島根県への溢れる愛(?)を見ていると気合いの入ったゲームだというのはよくわかるんですが、すみません、わたしはどうも最初から最後まで「ツッコミどころ満載の奇妙なゲームを遊んだ……」という印象で終わってしまいました。後述しますが、結局1周しかできていないせいかもしれません。

 

33の無職が突然東京から島根へやってきて見知らぬ人たちを乱暴な口調で恫喝していく様にわりと引いてたんですが、思えば最序盤から結構雲行きは怪しかった。

そもそもクラスメイトたちの酷いあだ名なんなの?サルとかチビとかデブとかビッチとか、いじめられてあぶれた人同士で組んだグループなのかと思っちゃったよ。

またそのあだ名を日高のり子さんの優しーい声で無邪気に呼ばれるから脳が混乱したよね。

 

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様子のおかしな33歳の男に小学生みたいな挨拶をされて怯えるしまねっこが可愛かったです。

 

わたしも島根には旅行に行った事があるので、あ~ここ見た見た、とちょっとずつテンションを上げながら探索することができました。

 

商業ゲームなので遠慮なく正直なことを言ってしまうと、始めたばかりの頃は文体やノリが合わなくてストーリーを読み進めるのが苦痛でした。
システム画面での所謂「ら抜き言葉」や、商業ゲームとは思い難い言い回しの地の文や台詞、そして良い歳こいて初対面・まだ仲良くない人間に容赦ないタメ口で接する主人公。
特に主人公のタメ口は物凄く嫌でした。

ゆるキャラしまねっこに馴れ馴れしいのはギリギリまだ良いとしても、仕事中の人たちをつかまえて速攻タメ口ってどうなの……10年以上も社会人やってるとは思えない。

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↑今日出会ったばかりの人に対してこれですよ。なにしてんの。


文野さんのかつてのクラスメイトたちに会った時も相手の身体的特徴(頭髪など、本人ではどうにもならないこと)をちくちく責めたり、暴言を吐いて丸め込んだりとやりたい放題の主人公にイライラしてしまってあまりゲームを楽しめなかったかも。

 

1周したあとでレビュー読んだらサイコパスの主人公が人を恫喝するのを楽しむゲーム」って言われてて笑ってしまった。
なるほどそういう楽しみ方するのが正解のゲームだったのか( ˘ω˘ )

でも、最初は主人公がクズ 無理 こいつ無理 と思いながら遊んでいて、人様のレビュー(主人公の性格がイヤ というレビュー)に共感しつつイライラしていたのですが……しばらくしたらさすがに慣れました(感覚が麻痺した、とも言う)。
まあ、行動に突拍子がなさすぎるけどそこまで悪い奴でもないな と。
「そういえばじじいが何か言ってたな」ってレコード探しに店に入ってあげたりもするし。

 

ゲームは結構あっさりしてますね。
探索した時に主人公が言う言葉もありきたりだし、誰かと話をしてもそれほど面白い話が聞けるわけではないので探索してる時の探索の楽しさははっきり言ってあんまり無かったです。

 

現役アナウンサーをビッチ呼ばわりして怒られる主人公。

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いや、そりゃ怒るわ。

 

あとは、キャラ付けしようとしてなのかなんなのか妙な喋り方のキャラが結構多かったのが少し気になりました。

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三平君は特に、どこの漫画からテレポートしてきたの?と聞きたくなるくらい浮いてましたね。

せっかく島根が舞台なんだし、変にわけのわからない口調にするよりもみんな方言喋ってくれた方がまだ良かったのでは……。島根の人怒らない?大丈夫?

 

文野亜弥さんの声、最初は 高校生っぽくないな…… と思ってたんですが、後半になってくるとあの優しげなふんわりボイスが流れてくるたびにめちゃくちゃ癒されました。

最後の手紙のボイスが今までの文野亜弥と全然違っていてぞっとしました…真相を知った後だったので切なすぎる。
(例のあの子の声、皆口裕子さんの声に似てるなと思ったらやっぱりそうでした。ファンなんですが、私は耳がイカれてるのできちんとキャスト確認するまで確信が持てなくて……)

 

親友』のマックスモードが難しすぎて困りました……攻略見ちゃったよ。
攻略サイトの管理人さんありがとう。

 

メインキャラクターの中で好きなのはサルかな。
顔は平凡だけど、性格は1番男らしくてかっこいいと思います。
というか、逆にサル以外の男性陣やばいやろ……特にメガネとチビ。
33の大人とは思えない(もちろん容姿云々ではなく性格の面)。

 

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「金に困って強盗するつもりだな」とかいう一文が面白すぎて笑い転げてしまった。くそう。

 

 

なんでクラスメイト6人もいるのに300万円用意するうちの100万円を主人公が払わないといけないんだ????迷惑代か?
ここでこそ「ちょっと勘弁してよ」というべきだろ主人公よ。
ここは今までの流れとは逆に島根の人達が都会人を集団で恫喝して金を奪い取ったようにしか見えなかったんですが……い、いいのかこれは……。
大体役所の金使い込むようなヤツがきちんと借金返済してくれると思えないんだよな。
公務員のくせにやらかすような奴だよ……もう放っといたらいいのに。


auスマパスでの配信終了日は2019年12月31日となっており、すれ違いルートしかクリアできませんでした。

他のルートは……うーん、いつか気が向いたらVita版でも買ってやってみるかなあ。 

何度かクリアする事でじわじわ面白くなっていくタイプのゲームかなと思いました。

最初にも書きましたが、イラストもBGMも綺麗なので愉快で残念な大人たち(主人公含む)の性格にさえ慣れればもっと楽しめそうな気はします。