積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

わすれなオルガン

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www.cavyhouse.net

 

有料スマホゲーム、わすれなオルガンを遊んでいたのでゲーム紹介と感想を残しておきます。
steamでも販売されているようです。

 

 

ゲームについて

“臓器”を育てて販売するお店で働く師匠イレーヌと、その弟子・オルガンの物語。

 

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この美人な女性がイレーヌさん。

弟子のオルガンを一流の臓器職人にするため、臓器の製造はオルガンに任せて普段はお店番をしています。

 

主人公のオルガンがすることは、臓器を実らせる木、“臓木”にひたすら水をやり、お店にやってくるお客さんから頼まれた臓器やクエストに必要な臓器を栽培して納品していくこと。

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エストをこなしていくと少しずつストーリーが進んでいきます。
温室からお店へ出る扉に色が付いたら新しいお客さんが来る、もしくはシナリオが進む合図です。

 

お店には少しだけ変わったお客さんがやってきます。
彼らの望む臓器を納品するのがオルガンの仕事。

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シナリオが進んでいくと少し楽になってはいきますが、タップゲー・作業ゲーの面が結構強いです。
私は世界観にドハマりしてしまって一気に進めてしまいましたが、あまり根を詰めるとしんどくなるかもしれないので少しずつ進めていくのも良いかもしれません。

感想(※ネタバレあり)

※特にネタバレになりそうな箇所は反転

 

ポップで可愛らしい絵柄なのに育てて納品するのは『臓器』。
お店にやってくるお客さんはみんな癖が強く、若干性格に難がありそうな人もいます。
かわいいのにちょっとダークでぞっとする場面もある独特な世界観がとても好みで一気に遊んでしまいました。
ちなみにシナリオクリアまでにかかった時間は10時間弱。
現在はシナリオクリア後のクエストを少しずつ進めていて、13時間ほどのプレイ時間になりました。

 

オルガンは一度も姿がイラストとして出てきませんでしたが、この子はやっぱり本物の(?)人間ではなくイレーヌさんが造った人工的な生き物なのかな】……とか、【チカさんについての詳細(弟?なんの実験?なぜ臓器を埋めたらバラバラ死体がくっつく?“間に合わなかった”とは?臓器を埋めることができるのは一定期間だけなの?(そもそも最初が生き物でさえ無くても臓器を埋めることはできるようだけれど……))】とか、【結局のところひとつの器に複数の魂を入れるとどういうことが起きてしまうのか】……など、まだちょっとわからない部分はいくつかありますがストーリーはとても楽しかったです。
上記の疑問点もひょっとしたらクリア後のクエストを遊んでいく事によって明らかになる部分があるのかもしれないし。
……仮に明らかにならなかったとしてもなんとなく脳内補完していけたらいいかな。

 

訪れたお客さんたちの中で一番ヤバいなと思ったのは、【猫を連れた女の子】かなやっぱり……。
幼すぎて命がどんなものなのかわかっていない】のかな。
あんなことがあっても特にたしなめるでもなく淡々と手続きを進めるイレーヌさんの対応を見ていると、彼女のお店を訪れる人がどれだけ曲者揃いなのかなんとなくわかるような気がします。

 

面白かったのは【イレーヌさんに恋をしていた医者の男性】。
えっ最終的にそこいく!?そうなる!!?と笑ってしまいましたが【多分少年からしたらたまったもんじゃないですね……。笑

 

切なかったのは【人形に臓器を入れた男性と、命を得てもっと主人に近付きたくなった人形】。
「ハッピーエンドということで」というイレーヌさんのセリフで彼らの話は幕を閉じたようですが、人形ちゃんは本当にあれでよかったのかな……。彼女にとってはあれが本当にハッピーエンドなのか?と考え込んでしまいました。“少女と猫”の猫ちゃんを見てる感じ、どうやら臓器を移植すれば普通にヒトと同等の感情を持つ魂が得られるようですし……。「あくまで“自分が女性になった設定の分身(人形)”を眺めたいだけ」の男性と「主人と同じ臓器を得て主人と食事をしたい、もっと話したい」と願った人形ちゃんの感情はお互いに全く違うもので、そのすれ違いをなんだかとても悲しく思ってしまいました


そんな感じでとても楽しみました。
クリア後のクエストを進めるとまた新たなお客さんも現れ、これからもしばらくこの世界観を楽しませて頂けそうです。
ここまで一気に遊びすぎた感があるのでこれからはのんびり臓器の育成をしつつゆっくりアチーブメントもコンプリートできたらいいな。