積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

My Child Lebensborn

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有料スマホアプリ、My Child Lebensborn(マイ・チャイルド・レーベンスボルン)をプレイしたので、ゲーム紹介と感想を残しておきます。
日本語対応。

 

マイ・チャイルド・レーベンスボルン
マイ・チャイルド・レーベンスボルン
開発元:Sarepta Studio AS
¥330
posted withアプリーチ

↑表示されている価格(330円)はAndoroid版のものになります。

ios版は360円の模様。(2018/03/21時点)

 

最初に警告文が出ますが、子供に対するいじめや暴言、暴力描写があるためご注意ください。

 

 

あらすじ

 

ノルウェー第二次世界大戦時、ドイツに占領されていました。
終戦後もノルウェー人にとってドイツへの印象は非常に悪かったようです。
そんな中、ノルウェーに暮らすあなたは養子をとることになります。
あなたが迎えた養子はドイツ人兵士の血が入った子供。

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最初は子供らしく無邪気な笑顔を見せていたあなたの子は学校で『ナチスの子』と言われいじめを受けるようになり、徐々に笑顔を無くしていきます。

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あなたは我が子を守ることが出来るでしょうか。
我が子はまた笑ってくれるでしょうか。

 

ゲームについて

引き取ることが出来る養子は男の子の『クラウス』、もしくは女の子の『カリン』です。

 

彼(彼女)の養親であるあなたは毎日必死に働いてお金を稼ぎ、決して裕福ではない暮らしの中で時間を見つけて我が子の寝食の世話をし、我が子と遊び、我が子の言葉に耳を傾けます。
どのように時間やお金を使っていくかは基本的に自由ですが、行動を起こすたびに行動ゲージがすぐに無くなってしまうため何に時間を回していくかに頭を悩ませることになるでしょう。

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日本語訳されてはいますが、翻訳は少しあやふやなので選択がしづらい場面があります。
私の場合、良かれと思って選択した台詞が逆に子供を傷つけてしまうことも多々ありました……。

私は幸いにも家出はされなかったのですが、信頼度が低いと子供が家出してしまうことがあるらしいです。

 

有料アプリになりますが、プレイした人の心に深く重い鉛のような何かを残し、だけどこんな残酷な歴史があったことを知らないままで人生を終えなくて良かったと思える気持ちもきっと残していく作品であると感じます。

 

感想(※ネタバレ含)

最後まで終えましたが……何て言ったらいいんでしょうね。
ひたすら重くて苦しくてしんどくて切ない、そしてこんな残酷な事が作り話ではなく本当に起きていた事だという事実が胸を締め付ける作品でした。

 

本当の母親の両親(子供にとっての祖父母)に会いに行った時に祖父母が子供に向かって言い放った暴言が未だに頭を離れないです。
日本語訳されているので実際の言葉は少しニュアンスが違う可能性もありますが、どちらにしても小さな子供に面と向かってあんな事を言うなんて。
……と強い憤りを覚えましたが、多分これと似たような事がこの時代は世界中で当たり前に起きていたのでしょうね。日本でだって起きていたはずです。当時は米兵と日本人女性の間に産まれた子供も少なくなかった(時代が時代なので産まれた子に対する風当たりももちろん強かった)と聞きますし。
争いは負の感情しか生まないし、それによって被害を被るのはいつだって立場や年齢が下の弱者たちなんですよね……。やるせない。

 

子供たちはもちろんのこと、養親である主人公もとても切なかった。

真剣に子供と向き合おうとしても、周りの環境がそうはさせてくれない。
子供に絵本を読んであげたくても、それを振り切って家事や仕事を終えなければならない。
子供においしいものを食べさせてあげたくても、おもちゃを買い与えてやりたくても、手元にあるお金はほんの少ししかない。
塞ぎこむ子供のそばにいてやりたくても生活のためには働きに出なければいけない。
こういうお父さんやお母さんは現代でも大勢いるのでしょうね。

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彼らの進んでいった先がきっと幸せでありますように。
そして今、どこかで悲しい思いをしている人たちが幸せになれますように。
心からそう願います。