積みゲー崩しと備忘録のようなもの

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東亰ザナドゥ

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www.falcom.com

 

東亰ザナドゥを遊んでいたので感想。
日本ファルコムのゲームを遊んだのは今回が初めてです。


とりあえずトゥルーエンド到達、1周のみ。トロフィーは半分くらい。

PS4とsteamから『東亰ザナドゥ eX+』というリメイク版(?)が発売されており、新要素の追加、使用できるキャラクターの追加、エピソードの追加等があるようです。
私が遊んだのはPS Vita版の東亰ザナドゥです。

 

ゲーム紹介は極力ネタバレ控えめにしたつもりですが、感想のほうはネタバレまみれなのでご注意ください。

 

 

―――その日、“日常”は切り裂かれた。

 

 

あらすじ

 

夜間のアルバイトを終えて帰路につこうとしていた主人公、時坂洸(コウ)は、同じ高校に通う柊明日香(アスカ)が不良に絡まれているのを見かける。
放っておくわけにもいかず、不良とアスカの後を追ったコウ。
助けに入るタイミングを伺っていると不良たちの背後の空間に亀裂が入り、不良たちがその亀裂に吸い込まれてしまった。

慌ててアスカを助けに向かったコウも亀裂に吸い込まれ―――気が付くと異世界に迷い込んでいた。

 

登場人物紹介

 

キャラクター数が多いので、今回も一部キャラクターのみ。

今作の主人公は1人の独立したキャラクターとして描かれており、良く喋るタイプの主人公です。

 

時坂 洸(ときさか こう)
(CV.浅沼晋太郎

本作の主人公。高校2年生。
クールだが、人が困っていると放っておけないお人好しなところもある。
両親が海外出張中のため実家で一人暮らし。
生活費の面では苦労していないものの、たくさんのアルバイトをしている。

 

柊 明日香(ひいらぎ あすか)
(CV.嶋村侑

高校2年生。コウと同じクラス。クラス委員長を務めている。
アメリカからの帰国子女で、容姿端麗な上に頭も良い。
クラスメイトとの関係は良好。

 

玖我山 璃音(くがやま りおん)
(CV.沼倉愛美

高校2年生。
大人気アイドルグループ『SPiKA』のメンバー。
芸能活動が忙しく学園を休むことも多いが、登校した際は男女問わず多くのファンに囲まれている。
本人も明るくファンに接し、声援にはきっちり返事をする。プロ意識は非常に高い。

 

郁島 空(いくしま そら)
(CV.加隈亜衣

高校1年生。『郁島流』と呼ばれる空手の師範である父がおり、自らの見聞を広めるためにこの春上京してきた。
コウの祖父が開いている道場に通っていたためコウとは以前から面識があった。
学園でも空手部に所属している。
その努力と才能による空手の腕は確かなもの。

 

四宮 祐騎(しのみや ゆうき)
(CV.山下大輝

高校1年生。
ゲームやネットが好きで非常に頭の良い少年。
株やプログラミング、ハッキング等の知識があり中学生の頃から自分の力で大金を稼いできた為、世の中を舐め腐り他人を見下して生きてきた。
父親とは犬猿の仲で、現在は実家を出て高級マンションで一人暮らしをしている。
天才的な頭脳を持ち既に自立している事から「バカなクラスメイトや教師と授業なんて退屈だし受ける必要はない」と考えており学園には殆ど顔を出していなかった。

 

高幡 志緒(たかはた しお)
(CV.鳥海浩輔

高校3年生。
『伝説の不良』として恐れられている人物。
評判通り喧嘩は強いが弱い者を無差別に攻撃することは無い。
商店街の蕎麦屋で下宿しており、料理が得意らしい。

 

北都 美月(ほくと みつき)
(CV.山崎はるか

高校3年生。学園の生徒会長をしている。
誰もが知っている大企業『北都グループ』の令嬢。
学園の業務と並行して会社の仕事も手伝っており非常に忙しい日々を過ごしている。
性格は穏やか且つ非常に礼儀正しく、下級生であるコウたちに対しても敬語で接する。
優秀な女性秘書が傍についており、どこへ行くにも高級車で送迎されている。

 

倉敷 栞(くらしき しおり)
(CV.茅野愛衣

高校2年生。コウやアスカと同じクラス。
コウの幼馴染で、現在一人暮らしをしているコウを毎朝起こしにきたりご飯の世話を焼いてくれたりする。
とても穏やかで優しい性格。

 

九重 永遠(ここのえ とわ)
(CV.野中藍

コウのいとこ。学園の新任教師であり、コウたちのクラス担任を務めている。
子供のような身長とあどけない顔立ちの愛らしい外見。
非常に頭が良く、PCを前にとある作業をした際はその道の天才を自称するユウキを驚かせたほど。
また、祖父の道場では師範代をしており武術にも長けている。

 

ゲームについて

 

王道アクションRPG
舞台は現代ですがダンジョンは異世界です。
ごく普通の学校生活を送り、放課後は街を回ってクエストを行ったり異界に向かって敵を倒しレベル上げをしたりアイテムを集めたりしつつストーリーを進めていきます。

 

CEROレーディングはB。
卑猥なネタやグロシーンはほぼ皆無です。

女性キャラはみんな魅力的ですが、恋仲になるイベントは無し。

 

 

感想(※ここから盛大なネタバレあり)

 

 

 

 

 

キャラクターについて

 

今作で特に好きなのはソラ、シオリ、ユウキです。


コウ
やれやれ系主人公かなと思ったら結構熱いところもありました。
そして無気力っぽい言動と裏腹に交友関係が広すぎるw
最初は、「いや~……どうかな~」と思っていたんですが途中からはちゃんと好きになれたし、しっかり主人公していたと思います。
この手のゲームで、女子に全股かけてやるぜ!ハーレム状態にならなかったのはちょっと意外。

 

アスカ
かわいい。
周囲に見せてる顔とパーティメンバーに見せる顔が違う って設定は男子でも女子でもおいしくて好きです。

 

ソラ
かわいい。見た目も性格も一番好みです。なんていい子……。
戦ってる時の技の出し方がとてもかっこよくて好き。物理的に強いのに心は優しい女の子って素敵ですよね。
技が素早く出せるのでいちばん動かしやすくて、大抵彼女をパーティメンバーに入れていました。

 

ユウキ
ユウキの声優さんの声が好きなので出てくるの楽しみでした。
めちゃくちゃ生意気だけど案外すぐ懐いてくれた印象。
学年成績1位ってことは興味のある特定のデータのみがズバ抜けて良いわけじゃなく満遍なく勉強が出来るって事だと思うので、本当に「天才」なんでしょうね。
彼は影で努力して勉強に励んでいるタイプではなさそうなので……。

 

リオン
リオンちゃんは、出てきたのは早かったけど加入時期は終盤だったので正直他の女性キャラよりは印象が薄いのですが、彼女の武器と攻撃方法は綺麗で好きです。
プレゼントをあげたときの反応も可愛かった。
学校で声をかけてくるファンにもきちんと笑顔で対応していてすてき。

 

トワ
かわいいし似合うんですが、教師なのにそのミニスカワンピは怒られないのか!?と序盤はかなり気になってしまいました。笑
学園の評判をめちゃくちゃ気にしてるシオカワ教頭あたりに何か言われそう。


女性キャラがみんな可愛かった。
理不尽にヒステリーを起こしたり暴力を振るってくるような女性キャラはいないので安心して遊べました。
上で言及していないキャラだと、SPiKAのワカバちゃんや研究狂いムトウ先生あたりが結構好きです。

 

その他感想

 

ちょうど先日遊んだペル〇ナ4との類似点がちょっと多かったような気がしました。

・学校や街中に出てNPCと交流し、クエストを行う
・日常生活を送りつつ、異世界にさらわれた人を追いかけて助ける
あまり頭の出来の良くない親友が先生に指された際にこっそり答えを教えてあげる
・長期海外出張に出ている両親
・立ち止まった時に腰に片手を当てる主人公
・□ボタンで行きたいところにワープできる
・温泉旅行
・仲間になる現役アイドル、不良キャラ
ついに出てくる霧
・現実世界に浸食してくる異界
・ラスボス戦で1人ずつ消されていく仲間たち

…ざっと思い出せる範囲でもこれくらい。
私があまりRPGを多く遊んできておらず比較対象が多くないのでそう感じてしまっただけ?RPGにおいて良くある設定なんだろうか。

 

あとは若干文章や台詞に癖があるというか、殆どのキャラが高頻度で発する「〇〇だっての」「……ぁ………」や、何か行動をした時に大抵出てくる『~~なのだった。』がめちゃくちゃ気になりました。
別に何か実害があるわけでは無いのですが……。

 

そしてセリフの表示方法にバラつきがある?のもちょっと気になったかなー。
セリフが1文字ずつ順番に表示される時と一気に表示される時(せ、説明が下手すぎますね…伝わるでしょうか)があって、たまに○ボタンを1回押しただけで次のセリフに移行する時がありセリフを見逃しました。
バックログがない上に大抵次に話し掛けると別の会話になるので読み返せない。

 

不満点・気になった点はそのくらいです。

 

毎話の初めに同じOPムービーが挟まれるのはちょっと新鮮でした。
テレビアニメっぽさを演出しているんでしょうか。

 

街のモブの台詞もきちんと作り込まれていて、章が変わって話しかけるたびに台詞も変わるし、モブたちはモブたちなりに物語を持っていたり成長していっていたりするところは面白くて感心しました。
個人的なお気に入りは ゲームセンターに入り浸ってるツバサ+その父 / ホステスの女性+母親 / フリーター生活?ニート?をしながらスケボーに興じる青年+孫の将来を案じるおばあちゃん のやり取りです。

 

ゲームセンターや公園にはミニゲームもあり、本を読めたりレシピを集めて料理を作れたりパーティキャラにはプレゼントも買ってあげることが出来たり……やれることが沢山あったので楽しかったです。
絆エピソードも仲間たちの色々な一面が覗けて良かった。

 

ここに行くとクエストが進行する、とわかるようになってるのは親切だなぁと思いました。
今作は章が進むとどうしようもなくなる要素が結構多いので(クエストやフレンドページ関連等)、毎回きちんと確認メッセージを出してくれるのも助かりました。

 

アクション面も個人的には結構好きです。
子供の頃PS2でよく遊んでいたアクションゲームを思い出しました。こういう、ひたすら敵をボコボコ殴って倒してバラまかれるアイテムを拾い集める系のアクションゲームたくさん持ってたなあ。
…私みたいなゴリ押し大好き脳筋ヌルゲーマーだと楽しかったですが、ラスボスさえもアイテム持ち込んで適当に回復しながら殴っていたら倒せてしまうので、きちんと戦略を立てて攻略をしていきたいタイプのゲーマーさんにはもしかしたら合わないかもしれないですね。

 

トゥルーエンドでの最後のバトルでop曲が流れる演出は良かった。
ありがちだけどこういうのはやっぱりテンションが上がってしまいます。

 

シナリオについて

 

良し悪しは人それぞれの好みによる部分が大きいと思いますし、私が偉そうに語れることでもないのでなんとも言えないですが、個人の感想としては「王道RPGらしいストーリー」かなと感じました。
(あまり読まないのでなんとなくのイメージから適当な事を言ってしまいますが、ライトノベルのシナリオにありそうな感じ……?)

 

SPiKAとリオンちゃん関連は若干無理矢理だったかなー、リオンやコウが悪いわけじゃないんですが、それまで全く関わりがなかったのに突然仲良くなる→それでもまだ顔見知り程度の仲のはずなのに何故かコウはリオンの心中深くまで知ってるふうに話すし、リオンもそれを受け入れる……というのがあまりにも駆け足すぎて感情移入しづらかったです。
リオンちゃんの件(天使憑きで体調を崩した時)はコウたちが独断で病院に運ぶ時点でまず関係者各位に連絡入れるべきですし、そもそもメンバーのひとりと大事なライブ当日に連絡が取れないまま普通に準備を進めるマネージャーもおかしい……。
そしてプレイヤーから見ればリオンが何故記念ライブに参加できなかったかはわかるので納得してしまいそうなんですが、一応ほかのSPiKAメンバー+マネージャーには『リオン=高熱でダウン』と説明していたわけなので、風邪で入院してる(ことになってる)リオンに対し「あなたがライブに駆けつけてくれるのを、みんなが信じて待ってるから!」とビデオメッセージを送る って展開は冷静に考えるとなかなかスゴいですよね。殺す気かな?
……といちいちツッコみを入れたくなる部分が多かったです。
どうしても5人グループにしないとダメだったのかな。
別にSPiKAが嫌いなわけではないのですが、リオンちゃん以外のメンバー(特にリオンと同期の2人)については尺が足りなさすぎて結局ほとんど何もわからないまま終わってしまったので、いっそリオンちゃん一人かペアのユニットくらいにしてもうちょっとリオン周りに感情移入できるようになっていたら嬉しかったかも。

 

プールの授業のイベントになんであんなに気合い入れたんだ?(困惑)ミニゲームになってたし。
……女子のスク水のためかなぁ。
人によってはスク水のほうがグッとくるかもしれないですが私は自前の水着の方が好きだな……(?)。

 

X.R.C、表向きの理由は結構ゆるそうな活動する部活に見えるし、メンバーがかなり豪華なので入部希望者殺到しそうだな―と思ったんですが(特にリオンちゃん目当ての人は多そう)、そういう場合はどうしてたんでしょうね。
ミツキ先輩がうまいことやったんだろうか。

 

トゥルーエンドは正直、あまり納得がいっていないです。
シオリちゃんのことは本当にすごく好きなんですが……二次創作ではなく公式でこれをやっちゃうのはなー。
東亰震災では何万人も亡くなっていて、被害者やその関係者は全員「こんなこと、無かったことになれば良かったのに」と思っていたと思うんですが、そもそもその願いを聞き遂げてもらえたのはシオリちゃんだけだった……のに、更に『本当に死んだ事実自体を無かった事に』して生き返らせてももらえるっていうのはちょっと出来すぎな気も。
ゴロウ先生やアスカやミツキもとても大事な人を亡くしているわけだし。
…トゥルーエンドでは、転生したと思われるあの小さなシオリは生まれていないっていう認識でいいんでしょうか。

 


色々書いてしまいましたが、個人的には結構楽しめました。
…実は閉店セール中の近くのゲームショップでかなり低価格で投げ売りされていたので、内容にあんまり期待せずに買ったんです(そういうゲームは大体、遊んでみて低価格の理由がわかることが殆どなので……)。
でも丁寧な作りで面白かったしキャラクターも可愛かったので、なんであんなに値崩れしていたのか未だにわからないままでいます。
異常に低価格だった理由はもしかするとPS4でいろいろ追加された版が出てるからなのかな。

 

遊び終えてから攻略サイト等を見に行ってみたところ、どうやら私にはいくつか見落としたクエストやサブイベントがあるようでした。
うーん、結構しっかりゆっくり回ったほうだと思っていたんだけどな。
2周目からは異界がいくつか増え、それに伴ってやり込み要素も増えてくるようですね。

 

トゥルーエンド終了までのプレイ時間は51時間ちょっとでした。
モードはさくっと『easy』にしていたのでダンジョンは楽々だったんですが、ゲームセンターに入り浸って魔界皇子リィンと釣りしてた分ちょっとプレイ時間が嵩んでいます。